“つる”の日記

HOWLIN`BAR つるの日記。
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藪にひそむ蛇 第一夜。
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     「あーっ!」

    事件は、とあるライブ終了後におきた。

    ハウリンバーでマッタリとしたエエ感じのライブが終わり 出演者もお客さんも余韻をたのしんでいるひと時だった。

    「ない!ない!サイフがない!」

    一人の男性のお客さんが叫んだ。

    ハウリンバーの照明を全開にして 出演者とお客さん、スタッフで助手のミホソン君も総出で大捜索。

    カウンター下、テーブル裏、ステージ、トイレ、楽屋まで一同がウロウロ探しまわること30分。

    『そもそもこのヒト持ってきてなかったのでは?』

    という拭えない疑い。

    『とったヤツ 怒らないから手を挙げて・・・』

    などと誰かが叫ぶ。

    だいたい失くしたナニかは すぐみつかるハウリンバー。

    失くして見つからないのは オトコとオンナのそれぐらい。

    オレ「ミホソン君、これは持ち物検査しなければいけないのかな?それとも一人一人を別室で面談すべきだろうか?」

    三十前だがオシャレでロリ顔のミホソン君は 極めて冷静にこう告げた。

    ミ「つるさんも立派な容疑者ですよ。」

    だいたい持ち物検査などしたらカラーコピーされた大量の一万円札や 偽の新幹線の乗車券、ナニに使うかわからない注射器などがみつかるに違いない。

    藪にひそむ蛇は つついちゃいけないのだ。

    場内を駆け巡る重たい空気。

    犯人は この中にいる・・・

    疑心暗鬼。

    猜疑心。

    悪い噂。

    誹謗。

    中傷。

    国と国なら戦争だ。

    サイフを失くした男性客は 半泣きだ。

    いい大人が半泣きだ。

    アタマを抱えた男性が何度もひっくり返して探したカバンの横にあった、これまた何度も調べた自分のジャケットを羽織ろうとしたその時だった。つづく。
    【2013.08.18 Sunday 03:35】 author : howlinbar | - | - | - | - | - |
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